393: 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/11/03(木) 22:23:57.02
戻りましたので投稿させて頂きます。いくつか感想で長いとありましたが読み返すと確かに長いですよね。。時事系で書いてまとめるのが私には難しくすみませんです。嫁と関係ない出来事は出来るだけ書かずに進めてみます。
それでもまだ数日かかるかもしれませんのでパンツは脱がずにお願いします。
つづきます
相手がライトを点けてテント設営してる間、俺はテントで休憩することにした。
テントで珈琲飲んで休憩することにして小1時間ほど寝袋に入って仮眠、起きて外にでると身を刺すような寒さで急いで上着を重ね着する。
撮影再開するけど寒いので短時間でカメラ撤収。こうして3日めが終了した。
4日め、昼頃に目覚めて飯を食いシカ撮影の準備をする、起きた時間が遅いので向こうについてもそんなに撮影時間とれないけど行く
テントから出ると昨日、到着した人もタイミングよくテントから出てきた。
俺「こんにちは」軽く会釈
相手もこっち見てる、近づいてくる。俺この時点でなんとなく予感した。
嫁「俺さんですよね?? ○○です。」 やっぱりそうだった。
この時は前回のように怖いとか猜疑心とかなくて古い友人に会うとか懐かしい気持ちの方が大きかったと思う
俺「あ~○○さん、お久しぶりです。カメラ続けてたんですね」前よりも普通に会話できる
嫁「もちろん続けてましたよ!今年もここに来るって決めてカメラ続けてました」
なんとなく俺と似てるなぁ~と二人共この場所が好きなのは共通してると思った。
嫁「俺さんいつからここに来てたんですが?」
俺「今回は4泊5日で今日が最終日ですね、明日帰ります。」
嫁「そうなんですか~私は2泊3日だから今日は一緒ですね。」
俺「そうですね、あれから色々撮影行ったんですか?」
嫁「はい!○○とか○○とか××にも行ってきましたよ」
嫁の口からでる地名は有名な撮影スポットばかりでこの1年間で如何に嫁がカメラにはまってるかを証明していた。
つづきます。
嫁「俺さん毎年、撮影に来るって言ってたので今回もいるかな?とちょっと期待してました」
嫁「冬の撮影だと時期限られてくるから同じ場所なら会えるかもしれないですよねw」
嫁はすっかりカメラ女子になってました、天候読んで行動するとか大したもんだ。
嫁「そういえば覚えてますか?」
俺「???」
嫁「縁があれば会えるって去年いいましたよね。」
俺「あ~はいはい、言いましたね。」
嫁「縁がありましたね」ニカッと笑った。
嫁「俺さん4泊もして日中はどうしてるんですか?テントで寝て過ごしてるの?」
俺「いや、この奥でシカ撮影に行ったりして今回も日中はずっとシカ撮影に行ってます。」
嫁がくいつく 「シカですか!この奥にはシカ撮影できる場所あるんですか!」
嫁のアグレッシブさも昨年から成長してるようでした、カメラ始めると大胆になる人おおい気がするけどどうだろう?
俺「ええ、この先1時間くらい歩きますけどシカ撮影できる場所あるんですよ、今日もこれから行きます」
嫁「私もいいですか!すぐ準備しますから!すぐなんでちょっとだけ待っててください。」
俺「え!いや構わないけど大丈夫?」 嫁「大丈夫です、迷惑かけませんから」
俺「あ、じゃあ待ちますから準備どうぞ」
嫁「了解です、すぐ準備しますから」
嫁の準備は早かった、ものの数分でリュックに機材詰め込んで準備してきた。
俺は念のため非常食と水追加してリュックに詰め込んだ。
俺「じゃあ行きますか?」
嫁「はい!シカですよ~シカ撮影ですよ~」テンション高い!
つづきます
嫁と共にシカの出る川原まで1時間ほど歩いて行く、天気も良いので気分もよい。
嫁は動物関係の撮影はやったことがなく思いがけずシカ撮影できてラッキーだと喜んでいる、この1年で色んな所に撮影行ったけどカメラは面白いし難しい、でもそれが楽しいと言ってた。
男女とわずカメラはじめると同じなんだなぁと聞いていた。
嫁はよくしゃべった、今回の準備で追加した装備の話、毎回撮影に出るたびに父親を宥める必要があるとか、母親は私がカメラはじめて行動的になったから応援してくれるとか、嫁にとってはカメラはじめたのは良い事だったらしい。
嫁は俺のことは詳しくは聞いてこない。あえて聞かないようにしてるのかもしれないけど。
なんとなく俺が会話下手なの察しているんだと思う。
嫁「そういえば俺さん最近は作品投稿してないですよね?」
俺「うん、昨年は忙しくて撮影だけで編集とか手付かずなんだよね」
嫁「そうそう、編集といえば」というように嫁の会話は途切れることなく続く
1時間の徒歩があっという間に終了し撮影場所へ到着
嫁には川原に近づかないこと、物音や声は出来るだけ立てないようすること
シカが現れない場合もあるから過度に期待しないように伝えておいた
今回は嫁が初の動物撮影なのでここ数日俺が撮影につかっている場所を嫁に譲った、撮りやすい場所
俺は嫁から少し離れて撮影場所にカメラ設置
嫁から設定数値参考にしたいと質問されたので教えてあとは各自それぞれの場所でシカでるまで待機した。
待つこと30分くらいだろうか?昨日撮影したシカの親子が出てきた。
嫁には事前に撮影対象でシカ親子でるから撮れるかもと伝えておいたけど嫁はすばやくカメラに近寄って撮影開始
俺も嫁が撮影開始したのを確認してから撮影開始。
時間にして10分もないけどシカ親子の撮影に成功。
その後はシカ1頭撮影してタイムリミット、嫁に撤収伝えてテント場所へもどることにした。
撮影成功した嫁は行きと同じくテンションが高く喜んでいた。そんな嫁みてシカ出てきてよかったなぁと俺も喜んだ
つづきです。
テントに戻って解散して各自テントに入る、いつもこの後は仮眠して飯食ってから撮影する。
嫁も同じようでテントで休んでから夜撮影すると言ってた。
嫁からの提案で仮眠後の晩飯を一緒に食べようと誘われた。
俺「晩飯っていってもインスタントものばかりだけど・・」
嫁「私もですけどせっかくだし一緒に食べるほうが楽しいですよ~」 いえ、逆に緊張します。。。
それでも断る理由もないのでOKして仮眠とることにした。
小1時間ほど寝てテントから出るけど嫁はまだ外にはいないのでまたテントに入った。
それから暫くして嫁がテントに近づいてきて「俺さん起きてますか?」と言ってきたので「起きてます」と返答
テントから出るとテント前で嫁がニコニコしながら食糧とストーブもって立っていた。
ホントに最初の頃の嫁は誰だったんだ?と思うほど嫁は違ってみえる。
少し風が強くなってきたので調理の火力調整が難しくなりそう、各自がテントで自分の食事とればいいんだけど嫁がそれはイヤだと言う。
ちょっと手間だけど雪洞ほって中で食べる?と嫁に聞くとやはりニカッと笑ってそうしようと快諾
イザという時のために装備は万端なので折りたたみスコップでテントの横に1メートル程度の竪穴を掘ってそこで座る場所も作って二人で雪洞に入り込む
頭には風あたるけど体には風あたらないので調理しやすい。
嫁もインスタント類で俺は棒ラーメンと乾燥野菜。ジェットボイルで湯を沸かすと嫁が「お~お湯出来るので早い」と驚いてた。
ちょっと量がたりないのでもう1品追加することにした。
俺「もう1品食べるけど食べますか?」
嫁「あ~いいですね~何たべますか?」
乾燥野菜がまだ残っているので非常食のスパム刻んで野菜炒めにすること決定
俺作るからとスパム出して乾燥野菜と一緒に炒める、嫁はジェットボイルでお湯わかしてインスタントの卵スープ準備してスパムの野菜炒めと卵スープの2品を二人で食べた。
しえん
だな。スッキリして寝たいな、今夜。
すでに半裸スタンバイ。
>>403 >>404
すみませんパンツ履いてください。
このダラダラ文章で書いていくと週末まで完了しないと思います。
すでに長いと意見が出てるのでやはり簡潔にまとめた方がいいですかね?
書き方に癖があってまとめようとするとこんな感じで長くなってしまい申し訳ないです。
このあと嫁と結婚まで書くと「嫁と俺」に関すること、「俺と嫁母と嫁」、そして「嫁父と俺」まで書くことになるんですが。。
長くなってしまうので「嫁と俺」でやめるか、全部書くか参考までに聞かせてください。
長文すぎてホントにダラダラと付き合わせてすみません。
気にすんな
全て書いてくれ
面白いから全部で。
つづきます。
食事も終えて片付けた後は撮影開始、残念なのが風が強くなっているので雲の流れも早く星撮影にはちょっと厳しい状況。翌朝まで時間はあるのでテントで休憩とりつつ撮影することにした。
嫁は休憩せず外で撮影するらしい、こちらと適度な距離感保ってくれるので自分のペースで撮影できる。
休憩してテントから出ると嫁はまだ撮影中、俺の姿確認するとこちらに近づいてきた
嫁「駄目ですね~雲の流れが早くて星隠れちゃいます・・」
俺「やっぱりそうなんだ、昨日までは天候良かったんだけどね。」
嫁「せっかく撮影に来たのになぁ・・・」と残念そう
俺「まぁ、こういう日もあるよ。テントで少し休憩して時間経ってから再開してみれば?」
嫁「そうですね。。そうしようかな体も冷えたし」
そして嫁は自分のテントに戻っていった。
俺は星撮影は充分満喫したので別の撮影することにした、小型のLEDライトを幾つか持参したので嫁が休憩している間にライトをテントにむけて暗闇にテントが浮かび上がるようなイメージの撮影を始めた。
これなら天候に左右されないし雲がかかって暗くなるほうがよりテントが照明で浮かび上がる。
色んな位置から撮影してると嫁がテントから出てきた。
嫁「俺さん何してるんですか?え~なにそれ」
嫁「テントに照明あてて撮影してるんですか?」
俺「そう、うまく行くか分からないけどアウトドアメーカーのカタログにこんな感じのあるからイメージはそれ」
嫁「すごい。。。やっぱり俺さん凄いですね。」 俺「いやそんなことないから」
嫁が遠巻きに眺めてるのが気になるので嫁に「嫁さんもやってみる?」と促した。
嫁「いいんですか!やってみたいです」とテントにカメラ撮りにいって戻ってきた。
今度は設定とか教えずに嫁の好きなように撮影してみてと伝えて暫し嫁の撮影を眺めることにした。
嫁はカメラもって移動繰り返しながらいくつか撮影しては首かしげてる
俺「どうしたの?うまく撮れない。」 嫁「う~ん上手くいかないですね~見てもらえますか?」
宜しくお願い致します。
④感謝します。こんなに④頂いて嬉しいです。
ダラダラ文章ですが最後まで書いてみます。ただ姪さんや会社関係で嫁と関係ない分に関しては書かずに少しでも早く終わるようにしますので週末までお付き合い頂ける人はお付き合い頂けると嬉しいです。
本日、パンツ脱いでる人には残念ですがパンツ脱ぐ出来事ないです。
ごめんなさい。
個人特定については場所と作品は伏せる形で進めさせてください。
たぶん道民でもマイナーな場所だから大丈夫!と思いたい
つづきます。
嫁の撮影した画像を嫁のカメラで確認するけど見づらい・・・すると嫁がSDカードをipadに取り込めば見れますかね?と言った、リサイズすれば見れるかもしれない。
そう伝えると嫁はカメラとipadを持参して俺のテントに来た。
嫁がipadにデータ読み込ませてる間、俺は珈琲のむ準備してた。
なんとなく緊張する決して広いとは言えないテントで嫁と二人かぁ。。。
嫁「読み込みできました!これです」とipadを俺に渡す
ipad で見た限りでは嫁は露出やシャッタースピードなどまだ手探り状態のようで普段はプログラムモードで撮影してるんだろうなと推測した。
そこで俺ならこう撮るという感じで教えて嫁も分からないこと質問する、俺答えるという感じでテントで過ごした。
なんというか嫁といるのが居心地よいと感じる自分がいた。
最初の嫁ではなく今の嫁に対してだけど趣味が同じで好きな被写体も一緒だと異性でも意気投合するんだなと認識できた。
嫁のリアクションも素直で教え甲斐があるのも理由のひとつだと思う。
風はドンドン強くなるので今日はもう撮影無理かもしれないなぁと考えてると嫁が話だした。
続きます。
嫁「あの・・俺さんにはホントに感謝してます。あの時助けてもらったのに失礼な態度でホントにすみませんでした。」
嫁「あの頃は就職活動も上手く行かなくて好きでもない人と付き合ってワガママな事言って嫌な人間でした。」
嫁「元カレも私のワガママに付き合わせてホント迷惑かけたと思います。。父にも殴られたし」
嫁「俺さんは助けくれたのに失礼な態度とって私がちゃんとしないから父が誤解して俺さんに怪我させて」
嫁「俺さんが帰った翌日に母に助けて頂いたことちゃんと説明したら怒られました。」
嫁「いますぐ俺さんに謝らなといけないから電話番号おしえなさいって」
嫁「連絡手段なにもないって言ったらアンタそんな常識ない子だったの!って更に怒られて」
俺「・・・・無言」
俺「いや、その事は本当にもういいよ。2年前の話だよw」
そうなんだよ。遭難した嫁を見つけたとき俺は30歳、嫁は21歳、今は俺32歳、嫁23歳になってた。
その間で会ったのはたったの3日間、互いに連絡先の交換もしてないけど今こうして一緒に出会った場所にいる
すごい不思議で凄い縁だと思った。
俺・嫁「なんか不思議な縁だね~ですね」会話がダブった
二人して笑いあった。こういう風に女性と笑い合うのは久しぶりで嫁の笑い顔はいいなぁと思った。
しばらく笑ったあと嫁がいう
嫁「父が・・ああいう人ですけど本当は涙もろくて情の厚い人なんです。」
嫁「誤解して殴ったこと反省してるんですが意地っ張りで私と母が謝罪しろって言っても全然駄目で」
嫁「俺さんにお詫び送ったときに封筒にお金入れたのも父なんです。」
俺「もういいよ、ホントに終わったことだし。殴られた怪我も大事に至らなかったし気にしないで」
といいつつも金包むより手紙一通でも謝罪するほうがいいのにとも思った。
つづきます。
なんとなく嫁の親父は情が厚くて単細胞なんだと思えば今までの嫌な気分も無くなって行く気がした。
俺「親父さんには気にしてないですって伝えておいて」
嫁「あ!もし気にしてるとか伝えれば器の小さい男だな、とか悪態つくと思います・・・・」
やはり嫁親父とは分かり合えないと確信した。
外の天気はますます荒れて風がドンドン強くなる、テントを風が叩いて結構テントが左右に揺れる。
そろそろお開きにするかという時間になったので嫁にそろそろ休みますか?と伝えた
嫁「え!ここですか?」
俺「違う違う、君も自分のテントで休みなさいという事」どんだけ飛躍するんだよと俺狼狽
嫁「そうですよねw」
俺「当たり前ですよ」
そして嫁も自分のテントに戻っていった。嫁との会話でなんとなくホッコリした気持ちで寝袋に入った。
どのくらい寝ただろうか?外で嫁が俺に呼びかけている。風が更に強くなったようでテントが揺れていた。
俺「はい、どうしたの?」
嫁「俺さ~ん、どうしよう・・・」ちょっと焦ってる感じ?
寝袋から出てテントの外に出ると強風だった。嫁が立っていた。
俺「どうしたの?」
嫁「テントが。。。私のテント」と嫁が指差す方向を見ると嫁のテントのフライシートがない!
嫁「風で持って行かれました・・・」 ???? だってペグで固定してたんじゃないの?と確認すると
嫁「はい、付属のペグで雪に打ち込みました」という
ああ~なるほど、付属ペグ雪に打っても固定力弱いの初心者の人だか分からないわな。納得
とりあえずこの状態では嫁のテント使い物にならないのは分かった。さてどうしようか・・・・相変わらず風強い
乳シリーズの人気すごいですね。。父の乳首は黒いですよ、温泉旅行で確認しましたから。
今晩はこれで休ませていただきます、週末完了目指します。おつきあい頂きありがとうございました。
つづきます。
フライテントが吹っ飛んで嫁のテント本体だけではこの風では心もとないのは確実
夜明けまでまだ時間あるし今日は駐車場まで歩いて帰る、場合によっては強風の中あるく必要があるから睡眠とって体力回復させておく必要がある。
そうなると解決方法はひとつしかないんだけど、、口に出すのに勇気がいるというか誤解されないかな?
俺「あのテントじゃ寝れないよね?」 嫁「はい、風が入るし寒くて無理です。」
俺「だよね~、非常時だから俺のテントで寝ますか?」
嫁「え!」嫁固まる そりゃあそうだよね。。。
嫁「俺さんは何処で寝るんですか?」う~んどうしよう。。と考えつつ解決策を2つ提示した
俺「さっき食事で掘った雪洞に寝袋もっていって寝るよ幸い風は避けられるし俺の寝袋温かいから」
俺「雪洞にはいって上から嫁さんのテント被せれば風よけにもなるし」
嫁「駄目です!それなら私がそうしますよ。」いやいや嫁じゃ無理だから・・・
俺「無理だよ、明日帰るのに少しでも寝ないと、体力は俺のほうがあるから俺雪洞の中で寝るよ」
嫁「駄目ですって」 俺「しかし。。。」
嫁「せまいけど俺さんのテントで一緒でいいじゃないですか!」 それは嫌だー!!俺が寝れなくなる。
押し問答の末、俺のテントで一緒に寝ることになりました。
嫁結構親父さんの影響強いようでした。もちろん別々の寝袋だけどね。
俺のテントに自分の荷物、嫁の荷物まで入れると狭すぎるので荷物は雪洞にいれて雪よけに嫁のテントを被せて置くことにする。
とりあえず嫁を先にテントにいれて荷物の移動と嫁テントを雪洞にかぶせる作業する。
作業おわってテントに入ると嫁が「お疲れ様でした、ホントごめんなさい」と言ってきた。「大丈夫だよ」と伝えて自分の寝袋に潜り込む
嫁も寝袋に潜り込んで互いにテント側を向いて寝る。風が強く緊張してなかなか寝つけない。
明日は天候回復したら嫁のフライシート探さないとなぁと考えていた。
明日もwktkで期待してまっす!
ここ最近は早朝に目覚めてしまうので出勤前に少し投稿しておきます。
つづきです。
嫁とひとつのテントで過ごすという状況に最初は緊張していたが嫁も俺も日中はシカ撮影、夜も撮影と動いていたおかげか睡魔が来て何事もなく二人共就寝、翌朝を迎えた。
早朝まだ寝てる嫁を起こさないようにそっとテントから外に出る風はあるけど昨夜より静かなのでこれなら帰宅時は問題ないと一安心した。
嫁が寝てる間に昨夜飛んでいったフライシート回収にと嫁がテント張っていた場所から更に奥の林に入って捜索
風で飛ばされてもたぶん林のどこかで引っかかってるだろうと予測したけどビンゴだった
10分程度の捜索でフライシート回収してテントに戻る。
嫁はまだ寝てるようなので雪洞に入り自分の荷物から携帯食とジェットボイル取り出して軽くつまみ珈琲のむ
時折風が強くなるのでフライシートと嫁テントを雪洞にいれてからテントにそっと戻る、嫁熟睡中で気付かず
俺も自分の寝袋に入り込み二度寝する。しばらくして嫁に起こされる。
嫁「俺さんいつまで寝てるんですか?そろそろ起きて下さい。」
俺「はい」二度寝のほうが寝起き眠いのは俺だけではないはず。
嫁「まず昨日飛ばされたフライシート探さないと駄目ですよね、見つかるかな?」
俺「見つけて雪洞にいれてあるよ」
嫁「え!」
俺「朝早くに目が冷めたから嫁さん寝てる間に散歩がてら見つけて回収してきた」
嫁、テントからでて雪洞を確認 嫁「ホントだ!俺さんありがとうございます。」
俺まだ寝ぼけ中でのっそりとテントから外へ出る
嫁「俺さん、私のテント探すのに早起きして探してくれたんですか?」
俺「いや、たまたま早起きしてついでだから」
嫁じっと俺見てる、その時の俺は4泊5日風呂なし髭剃りせず、帽子の下は寝癖で爆発、脂ぎった髪の毛だった。
街中でこの容貌だったら不潔と言われると自分でも思う。
嫁「俺さんはいつも私が困ってると助けてくれます」 その言葉はこの姿の俺は言われるのが恥ずかしかった。
つづきます
俺「ホントたまたまだから気にしないで直ぐに見つかったしね」
嫁「はい、でもありがとうございます。」
それよりも腹減ったので食事たべようと嫁に言うと嫁が作ると言う。
それではお願いしますと伝え俺は顔吹きシートで顔を拭きテントに残した水で歯磨きをする。
嫁は残り物のインスタントや材料使って朝食つくり、上機嫌らしく鼻歌も聞こえてくるが残念ながら俺には分からない
嫁「俺さんご飯できましたよ~」
俺「いま行きます」 雪洞に入ると嫁ニコニコしてる、朝からテンション高いなぁと思いつつ嫁の作った朝食を見る
インスタントのパスタにレトルトのジャコ飯、インスタントのスープとドライフルーツ盛り合わせ
そして嫁が家で作って持参していたパウンドケーキの残り
和洋折衷、どれが主食でどれがおかずなのか悩む高カロリー炭水化物メニューが並んでいた。
後に判明するが嫁ががっつり飯食う派の人だった。
嫁「俺さんどうぞ!」
俺「いっ・・いただきます」 やはりお残しは許しませんでぇ~だよな。
食べ慣れてるインスタント食品も二人で食べると美味しいですね~と言いながら嫁の食欲は止まらない
俺よりもペース早く消化していく。。
最後のデザートのフルーツドライ盛り合わせは帰りの非常食にと言い訳して保存することにした。
この時点で風はあるものの天候は崩れていないので順調にいけば昼頃には駐車場につくはずと嫁に伝えた
嫁「シカ撮影は無理ですかね?」
俺「う~ん、天気が落ち着いてれば出来るかもしれないけど、天候崩れたら帰るときヤバイから」
嫁「そうですよね。。残念だけど仕方ないですね」
俺「まぁ、次の機会に取っておけばいいよ」特に意味もなく言っただけだった
早朝の投稿はここまでになります。
また昼頃に書き込みできれば書き込んでおきます。ダラダラ続きますが気長にお付き合い願います。
続きます。
俺「まぁ、次の機会に取っておけばいいよ」特に意味もなく言っただけだった
この言葉に嫁が食いつく
嫁「次っていつくらいですか?また俺さんも一緒に撮影付き合ってくれるんですか?」
嫁「次一緒なら連絡先交換したほうが良くないですか?日程とか時間とか相談必要じゃないですか?」
嫁、怒涛の押し切りで攻撃してくる。
俺「えっと、嫁さん撮影のときは俺いたほうがいいですか?」
嫁「はい、もちろんです」
俺「場所はここがいいですか?」
嫁「ここ私にとっては凄く大事な場所なのでここがいいです」
俺「え~っと来年とか?」
嫁「待てません!」 確信した、嫁には親父の遺伝子が受け継がれていると
嫁「駄目ですか?また撮影できる期間でここで撮影できないですか?」
俺「・・・・・・・無言」
正直、嫁と撮影するのは楽しいけど偶然あって同じ場所で泊まり込み撮影するのと約束して泊まり込み撮影は意味合いが違うような気がしないでもない。形を替えたお泊り旅行みたいじゃないか・・・それをする関係なのだろうか?
それが当たり前の関係になると言う事は俺にとっては重要なことで・・・悩む、すぐには回答できない
俺「ごめん、すぐには答えられないからちょっと時間ください、帰るまでの間で回答するから」
嫁「・・・そうですよね、ごめんさない。つい俺さんに甘えてしまって。回答はいつでもいいですよ」
ちょっと変な間が生まれてしまった。その後は朝食片付けてテントや機材を片付けパッキングして帰り支度を互いにはじめた。
俺さん。
寝不足になってませんか?
でも、楽しみで御座います。
前カノにトラウマあるらしい
私がヘタれなだけで嫁さんはキレイな人らしいです(姪ちゃんが言うには珈琲CMに出てた女優さん似てるらしいです。
私芸能界とかTV疎いので名前わかりませんが)
>>440
嫁が私の名前知ったのは最初の遭難のときですね。名字だけですが互いに名字は名乗りました。
つづきです。
パッキング終わって駐車場に向かって歩きだす。二人共微妙な空気で朝ほど会話も弾まない
駐車場に着くまでに次の撮影とかメアド交換とかどうするか答え出さないと嫁に失礼だよな。
つくづく自分は女性に関してはヘタれだと思う。嫁が好意もってるのか?純粋にカメラ好きで俺といるのか?
その辺の境界線がわからないし踏み込む度胸もない。
でも嫁といる時間が居心地よくなってるのも事実なんだよ。そんな事考えながら駐車場まで歩く
嫁「撮影いいですよ、また今度でいいですから」
俺「まだ考えてます。」 嫁「何を?」 俺「撮影のこと」 嫁「それだけ?」
俺「・・・・・・・無言」 嫁「いい天気になったね」 俺「うん・・・」
嫁「月は見えないけど空はキレイですね~」 俺「なんのこっちゃ?(心の声)」
会話してもしなくても嫁といる時間は心地よい、嫁もそうなら嬉しいな。素直にそう思う。
口下手というのはイザという時、どう伝えればいいのか分からないことがおおい。
駐車場についた。ヘタれなりに嫁に伝えるか。それで駄目なら仕方ないな。腹くくった。
姪ちゃんと嫁さんは学区違ってたので友達ではないですね、今は同い年なので仲良くしてます。
O君従兄弟さんはコレっきりで接点生まれませんでした。ホント蛇足な書き込みで誤解させてしまいました。
嫁「月は見えないけど空はキレイですね~」 俺「なんのこっちゃ?(心の声)」
鈍感にも程があるw
>>446
嫁の言葉、何か意味あったんですか?たまに変なことつぶやくので今までそうだと流してました。
つづきます。
駐車場についてあとは互いに帰宅するだけ。嫁も何となく手持ち無沙汰な感じ
縁があって再会できたのだから次は自分が縁をつなげる番と腹くくる。
俺「ちょっと待ってくれますか?」
嫁「はい?」
車の中に置いてる仕事服から名刺取り出し裏に自分の携帯番号とメアド書き込む
俺「あの、これオレ個人の連絡先です。次の撮影OKならいつでも連絡ください。返信は必ずするので」
嫁「いいんですか・・・私邪魔じゃないですか?撮影とか」
俺「こちらこそ嫁さん迷惑でなければ連絡ください」 嫁名刺受け取ってくれた
嫁「じゃあ、私の連絡先も教えますね。ちょっと待って下さい。」 嫁も車に戻っていく
prpprpr・・・携帯が鳴った。
俺「もしもし?俺ですけど」
嫁「これが私の連絡先ですよ~えへへ」 嫁、車から電話してきた。
俺「はい」
嫁「宜しくお願いします」 俺「こちらこそ宜しくお願いします」
ヘタレには電話番号交換が精一杯だった。。。
>>446
嫁「月は見えないけど空はキレイですね~」 俺「なんのこっちゃ?(心の声)」
鈍感にも程があるw
夏目漱石が I love you を「月が綺麗ですね」って訳した有名な話を昨日テレビでやっていて思い出した。
それを彼女は分かっていて、月が出ていたならそう言っただろうけど、出てないから、月は~空はキレイですねって言ったのでは?
といった所で、④
なるほど!勉強になった。
つづきます
その後、連絡先交換した俺と嫁の間が急速に進展した・・・・という流れにならなかった。
俺メール苦手だしメールのきっかけないとメールできないタイプ
嫁は俺からのメール待ってる、きっと忙しいんだなと気遣うタイプ
連絡先交換して俺から連絡することなかった早朝出勤、深夜帰宅で家にいる時間帯だと嫁は休んでる
メールで気の利いたことも送れない、ヘタれにはメールのハードルが高かった。
連絡先交換から1週間くらい経過して嫁から週末に電話きた。俺すぐにとる
嫁「もしもし俺さんですか?○○です。」
俺「はい、お久しぶりです」(俺は浮かれてた)
嫁「あの、いつ撮影にいくんでしょうか?忙しいなら忙しいって言ってくれればいいのに」(若干怒り気味)
俺「すみません、電話しようとしたんですけど早朝出勤、深夜帰宅で電話かけるタイミングが」
嫁「メールという便利なものがあります」
俺「おっしゃる通りです、すみません」
嫁、怒ると怖いとこのときに認識した。
嫁「今日はおやすみなんですか?ご自宅ですか?」
俺「ええ~、久しぶりに休みで洗濯してました。」
嫁「俺さん一人暮らしですか?」
俺「そうです。実家住まいだけど両親は他界してるので」
嫁「あ!ごめんなさい」
俺「いえいえ、もう何年も前ですから」
ーーーーーーー沈黙ーーーーーーーーーーー
嫁「今日はこれからご予定ありますか?」
つづきます
嫁「今日はこれからご予定ありますか?」
俺「いえないですよ、洗濯したらフリーです」
嫁「じゃあ、買い物一緒にいきませんか?そのときに撮影の打ち合わせできますか?」
俺「大丈夫です、じゃあ時間決めて待ち合わせしますか?何時頃がいいですか?」
嫁「じゃあ、時間決めたらまた電話するのでそれでもいいです?」
俺「OKです。」
その後、数分もせず嫁から電話きた午後三時頃にとあるアウトドアショップに行きたいとの事
俺「じゃあ、店の駐車場で待ち合わせでOKですか?」
嫁「・・・・迷惑でなければ迎えとかお願いしてもいいですか?」
俺の脳裏に今日は週末>週末は休み>休みは自宅に親父いるはず が鮮やかに浮かび上がる
俺「・・・・・無言」
嫁「私、俺さんがなに考えてる分かりますよw。父のことでしょう?」
俺「あはははは。まぁ確かに」(乾いた笑いしかでない)
嫁「さっき俺さんと買い物行くって両親に言ったんですよ」
俺「・・・・・・無言」
嫁「そしたら父が買い物終わったら俺さんウチに呼んでご飯食べようって」
あの親父と飯を食う???飯なんか喉通るわけない、無理、絶対無理
無言でいる俺を察した嫁が無理なら断りますか?と助け舟だしてくれた
けど、嫁と今後さらに親しくなるのに親父の存在をスルーはできない。
週末の嫁との楽しい時間が罰ゲーム開始までのカウントダウンみたいになってきた。
つづきます
嫁との買い物後に嫁宅でご飯を一緒。。ハードルが高い
普段から1人で飯食ってるから家族の団欒とか忘れてるところあるし気の利いた会話できないし
嫁父なら気に入らなければ茶碗投げつけてくるかもしれないし、でも食事頂くことにした
「嫁父と俺」書かせて頂きます。
2時半くらいに記録を頼りに嫁自宅前に到着、嫁に電話する、嫁玄関から出てくる
ご家族と一緒に・・・・聞いてないよ。。。 慌てて車から降りて外にでる。
嫁「こんにちは。すみません迎えお願いしちゃって。」嫁は元気だ
嫁母「ご無沙汰してます、その節は娘助けて頂いてありがとうございました。お元気でしたか?」にこやか
俺「はい、こちらこそ過分な贈り物いただき返礼もせず失礼いたしました。」
嫁父腕組みして無言・・・・怖い・・・やはりヒグマのような威圧感醸し出してる
俺、嫁父に向かって会釈「その節はお騒がせいたしました。」
嫁父「おう」
怖いよ。。。現場仕事にでると口や手の荒い人達も多くて慣れてるつもりだけど嫁父は別格
怖さの次元が違う。
俺「今日は晩御飯にお招きいただきありがとうございます。」会釈
嫁母「何にもないけどゆっくりしていってね」嫁母は終始にこやかで笑顔が嫁とそっくり
嫁父「お前、一人暮らしか?」終始腕組み
俺「はい、そうです」
嫁父「・・・・・・無言」終始睨む、怖い
嫁「俺さんそろそろ行かないと」嫁の助け舟がありがたかった。
嫁「じゃあ、行ってくるね」 嫁と俺、車にのって自宅前から脱出成功!
④感謝です。
つづきます。
嫁と車で嫁自宅脱出後に俺おもわず「こえぇ~」と口にだした。嫁吹き出す!
嫁「俺さん上出来だと思いますよ、前に私捨てた元カレなんか玄関で挨拶しなかったら怒鳴られました」
嫁「俺さんはやっぱり社会人だし責任ある立場の人だからしっかりしてますよね」
あれで上出来なのか?腕組みして終始睨んできたぞ。発した言葉は「おう」と「お前一人暮らしか」だけ
なにも悪いことしてないのに冷や汗が背中に流れるのが分かった。
目的のアウトドアショップに到着
嫁の目的はシェラフの下見と新しいスノーシューの購入、前回のでスノーシュー壊れたらしい
嫁物色中、俺物色中、当初から俺たちは買い物するとき別行動することがおおい
目当てのものがあればお互いに意見するというのは今も変わらない
嫁「俺さん、これどうですか?」女性用の小ぶりのスノーシュー
俺「うん、いいんじゃないですか、値段も手頃だし」
嫁「でも、プラスチックなのに1万超えるんですね。結構高い」
俺「アウトドア用品は結構するからね」
嫁「じゃあ、これとジェットボイル買います、俺さんの見てて便利だなぁと思ってたんです」
俺「ジェットボイルはこっちだね」
嫁「あれ?結構しますねw」 俺「うん、それなりにするんだよ」 嫁「う~ん、予算が」
俺「中古でよければ俺の予備あげようか?、スペアでもうひとつあるから」
嫁「いいんですか?だって高いじゃないですか、タダという訳には」 俺「いいですよ。良ければどうぞ」
嫁「じゃあ、今度なにか奢りますありがとうございます、えへへ、お揃いですねw」
萌えってこういう事なんだと実感した瞬間だった。
つづきます。
目的の物購入した真っ直ぐに嫁自宅へ行けばいいのだが時間まだ早いので近くのカフェへ
知り合いの方が施工したカフェで俺には場違いなオシャレ空間
嫁は喜んで店内のアクセサリー見て回ってる
席についてオーダーで嫁の面白い面が見れた
俺「珈琲」
嫁「私は抹茶ラテ」
嫁「俺さんは何処にいても珈琲注文する人でしょう?」
俺「良く分かるね」
嫁「珈琲好きなんですか?」
俺「まぁ、そうだけど何処のお店でも飲めるし当たりハズレ少ないから」
嫁「駄目ですよw、旅行とか特別な日は普段と違うもの試してみると楽しいですよ~」
そういうものかな?男女の感覚の違い?
嫁「ウチの父はあんな外見ですけど旅行先では色んなことにトライするんですよ」
俺「それは意外だね。へぇ~」
嫁「私と母の直感ですけど父と俺さん気が合うはずです。何となくですけど」
誤解で殴る相手と殴られて歯三本飛ばされた人間が意気投合するという世界はどこにあるのだろう?
戻りましたので書き込みさせて頂きます。
続きます。
嫁は俺と嫁父は気が合うはずと言ってるが多分ムリ、なんというか会話の糸口みつけられない
何か言って爆発されたらたまったもんじゃない。でも、あの父かたこの娘よく生まれて育ったなぁ・・
カフェではとりとめもない会話で肝心の撮影日の話は全然し。なかった。
それよりも会わないでいた間、お互い何してたかとか今更だけど趣味はとかそんな他愛もない話ばかりしてた
嫁「そろそろ帰りますか?準備できてると思いますから」
俺「そうですね・・・帰りますか」気が重いけど嫁にすれば失礼な話だよな
嫁「大丈夫ですよ、父が何か言っても私と母は俺さんの味方ですからw」
女性二人に守られる32歳独身男も情けないものがあるが、いざとなったらそうしようと決めた。
自宅のまでの道は赤点とって母親に怒られると沈んで帰る子供みたいな気持ちだったけど
嫁は変に自信ありげだった 「大丈夫、大丈夫w」
嫁宅に到着、自宅前に駐車させてもらい嫁の後ろから玄関に入る
嫁「ただいま~」
母「おかえりなさい、目当てのもの買えたの?」
嫁「俺さんとお揃いだよ。」 俺冷や汗が流れる。
母「あらあらw、良かったわね」 いまだにあらあらと笑う人を初めてみた気がする。
嫁「じゃあ、私荷物おいてくるので、俺さんは・・居間で待っててください」
俺「そうなるよね・・・そうですよね・・・」
母「ちょうどお父さんもお風呂あがって居間にいるけど」、「大丈夫今日は何もしないって約束してるから」(小声)
なるほど、嫁のイタズラっぽい茶目っ気はお母さん譲りなんだな、ちょっとほっこりした。
つづきます
居間に入ると親父さんがソファに座って新聞読んでた。なぜか作務衣みたいなの着てた
妙に似合っていて頑固職人って感じだった。
親父、新聞読む手をとめて俺のほう見てまた新聞に視線戻す。
俺「遅くなりました、ただいま戻りました。」
親父「嫁は?」 俺「いま自分の部屋に戻られてます」 親父 「ふーん」
親父 ぶっ!とデカイ屁をこく・・・台所から母親が「ちょっとお父さんお客さん来てるのに無作法でしょう!」と怒る
親父「自分の家で何しようが俺の勝手だ、なぁ?」と俺に話しかける
俺「あはは、そうですね・・・」
とにかく何が着火点で爆発するか分からない人だから無難に切り抜けることしか考えてない俺
母「用意できたわよ、じゃあ並べるから俺さん嫁呼んで来てくれる?」
俺「はい」
俺、嫁の部屋知らない ・・・・ 会ってまだ4回目、まだ正式に付き合ってもいないのに外堀が埋まって行く気がする。
居間を抜けて廊下で「嫁さん~ご飯ですよ~」と何処にいるかわからない嫁に向かって話
それがおかしいのか母親の笑う声が聞こえてくる、親父の声は聞こえない
嫁が二階から降りてくる。
嫁「俺さんごめんなさいおまたせしました。」
嫁「父と話ました?」
俺「親父さんオナラしてたね・・・・」
嫁「また?ホントに無作法でごめんなさい」
ちょくちょく嫁の会話には年に似合わない言葉使いが聞かれるけど母親の使う言葉と同じだから母親の教育なんだね
尚更、最初のころの生意気な嫁と今の嫁のギャップの差は凄いと思った
④感謝です
つづきます
嫁と一緒に食卓につくとそこは明らかに4人で食う量じゃない大量の食材が並んでいた
満漢全席でもやるのか?というほど食材が並ぶ
俺「すっ・・すごい」
母「今日は俺さん来てくださるから頑張ったのよ~、ねぇお父さん」
嫁が度々語尾伸ばすのは間違いなくお母さんの影響だと理解した
親父「さっさと食うぞ」
嫁「わー今日凄いね、俺さん苦手なものありますか?」
俺「いや、大丈夫です。」
席順位置関係
親父
嫁 母
俺
やめてーーーホント勘弁してください。親父の対面で飯食う勇気ない、でも皆すでに着席中
もうなるようになれと着席、改めて料理みる、なんというか見事な料理だった
俺はグルメでもなんでもないけど盛り付けとか彩りとか使われている小鉢や器とか
なんというか全てがバランスよく配置されて見るだけでも感心する食卓だった
嫁「俺さんどうしたの?」
俺「いや、こんな凄い食卓初めてで見とれてしまって」
親父「食うぞ」
俺、着席
全員で「いただきます」 長い晩餐がはじまった
つづきます
食事が始まると母親が親父さんの皿へ料理をとりわけ
嫁が俺の皿へ料理をとりわけてくれた、それが凄く自然でこの家庭は躾や教育はちゃんとされてるんだなと感心した。
俺の家は母親が早いときに他界して親父と親父側の祖父母で暮らしていて親父は爺さんから会社引き継いでずっと忙しい人だったから俺の躾は祖父母が見てくれた。
昔かたぎの祖父母だから言葉使いや目上の人への礼儀とか教えられて育ったから
躾というか礼儀作法しっかりしてる人みると無条件に好感もつ癖がある、嫁家庭は正にそれだった
賑やかという訳じゃないけどさりげない会話や気配りとか当初よりも寛いで食事することができた
親父さんは無言で食べて時たま俺を見てるようだった。
親父「お前あれだな、魚の食べ方わかってる奴だな」
俺「???」今食べてるヤマベとニジマスの餡掛けで無作法あったかな?
親父「食べ物はしっかり食べるのが食べる人間の努めだよな」
俺「????」
嫁と母は笑ってる
嫁・母「どう美味しい?」
俺「美味しいです、普段外食や適当な材料で作って済ますのでホントに美味しいです」
事実、どの料理も上手い
母「そのヤマベとかお父さん釣って冷凍したものだけどお口にあう?」
俺「魚好きですよ、肉より魚のほうが好きです」
親父「お前、釣りするのか?」
俺「釣りというほどじゃないですけど秋鮭釣りは友人とかと行きます」
あれだけの量もそれなりに食えたのは味付けや一品の量が適切なんだと思う
お吸いものは柔麺で魚のすり身で麺をつくり魚で出汁とって作るという手の懲りようだった
④感謝です。
つづきます。
食事もあらかた終わって嫁母からの質問タイムが始まった
まぁ、お約束の仕事や家族構成や趣味とか嫁と出会ったときとかそんな会話だった
とりあえず無難にこなせたと思うが嫁は緊張する俺がおかしいのかクスクス笑ってた。
食事も終わりなんとか切り抜けたな~安堵してる俺
母「お腹いっぱいになりました?遠慮しないでね」
俺「もうお腹いっぱいです、全部美味しかったですホントにありがとうございます」
母「良かったね、お父さんw 頑張った甲斐あったじゃないw」
????????? お父さんが頑張った?????何を????
母「今日の料理全部お父さんが作ったのよ、美味しかったでしょうw」
俺「うそ~ん」(心の声)
母「嫁からね俺さんは一人暮らしでいつも忙しいから食事に呼んでいい?って聞かれたときね」
母「お父さんが俺が作るってw。 今日の料理全部おとうさんです」
俺放心、あのね男料理じゃないんだよ。煮付けとかの人参も細工されてるし栗の渋皮煮まで出るんだぜ!
魚料理も吸い物も焼き物も揚げ物も極めつけがご飯は5缶の握りだんだから
これ全部親父さんが作ったって・・・親父さん会社員なのは名刺もらって知ってる、料理人じゃない
もう俺たちあがって親父さんに頭さげたよ
俺「お休み中にお時間割いて食事作って頂き招いてくださりありがとうございました。」
親父「おう」 これだけ・・・
嫁と母はそんな俺たち二人をニコニコ眺めてる
母「今日は俺さん来てくださるから頑張ったのよ~、ねぇお父さん」
このセリフはそう言う事だったのか・・・
つづきます
相変わらず怖い親父さんだけど何となく憎めない親父だなと俺の中で意識が変わった
食後は嫁が俺に珈琲いれてくれて持ってきてくれた。
珈琲カップが無骨だけど素朴な素焼きでちょと赤みがかってるのが気になって
俺「この珈琲カップいいですね。なんか惹かれます」と言った
嫁と母ふたりともちょっと驚いたような表情見せたので俺なんか変なこと言ったかな?と思い
会話を変えるつもりで違う話題振ったんだけど・・・
俺「今日の料理で使われてた器いい器ですね、魚に使ったのは備前焼ですか?」
俺「揚げ物と焼き物は冷めないように蓋つきの織部ですよね?」
二人が更に驚きの表情になる。
突然、親父「おい!お前器わかるのか?器興味あるのか?」と食いついてきた。
親父は食後ソファでTV見てて歓談には参加してなかったけど聞き耳立ててたらしい
それで俺が珈琲カップや器のこと言い出したら急に食卓にもどってきた
俺なにか逆鱗に触れることやっちゃったのか? 嫁にヘルプと嫁みたら母親と台所に引っ込んでる
食卓に親父と俺、親父は怒ってるのかなんなのか分からないから迂闊に話できない
親父「お前、器に興味あるのか?備前とか織部とか言ってたけどよな」
俺祖父母に育てられたようなもんで祖母の趣味が器つくりで家には電動ロクロの小さいのがあって
小さいころは祖母の膝のうえで土こねて遊んでた。
どの器がよいとかそんな事はわからないけど備前焼や織部くらいの有名な器の特徴はなんとなく分かる程度
仕事柄、店舗デザイナーと知り合いも居てお店で使う調度品カタログとか見る機会もおおいから曖昧だけど
そういうのを目にする機会がある
④感謝です
つづきます。
そんな話を親父さんにした、今までと違うのは親父さんがちゃんと話聞いてたことかな。
親父「そうか、お前は器にも興味あるのか?今日の器はどれが良かった?」と聞いてきた
俺、最初に食卓に招かれてすぐに目についた織部焼きの小皿と親父に説明した。
親父、洗い物中の母親からさっき俺が言った器もってきた 「これか?」と聞くので「そうだ」と答える
この器の何が良かった?と聞かれたので器が織部の椿文大鉢で中に梅のシャーベット1点だけ添えられていて色が気に入りました。
と答えた。親父がいきなり俺の肩を叩き出した、バッシンバッシン叩いてくる
俺やっぱり逆鱗に触れたらしい、殴られるとか想像してると。。。
母「お父さん良かったね、初めてお父さんの趣味と会う人ウチに来たじゃない」という
親父「おう、お前あれだな食事もちゃんと出来て細かい所を見れる奴だな」と言いながらまだバッシンバッシン叩いてくる
痛いからもう辞めてくれよ・・・嫁台所でクスクス笑ってる
そこからが長かった・・・親父さん離してくれないんだ。
ちなみに織部焼以外の備前焼や珈琲カップも親父さん作だった。
料理が好きでそのうち自分の料理を飾る器も自分で作るようになったらしい、嫁宅の食器の殆どが親父作だって
粗暴というか無骨だけどこういう人は嫌いじゃない、自分の手で何か作る人は無条件で好感もつのが俺
そこから暫く親父さんの器への情熱というか執念をご拝聴した。
親父さんは調子にのってくると肩バッシンバッシン叩いてくるけど、まぁ親しみの表現なんだろうと思うことにした
ひとしきり器の話を拝聴した後に親父さんがちょっと来いよっと例の居間へ案内した
④感謝です。
つづきます。
2年前に親父さんに殴られた居間に通されて親父さんとふたりっきり、前と違うのは親父さんはもう睨んでないこと
嫁が二人分の珈琲を親父さん作の珈琲カップに入れてもってきてくれた。
親父「嫁、お前ちょっと席外しなさい。俺くんと話あるから」
俺くん?俺くん?親父さんさっきまで「お前」って呼んでたのに。これはちょっとただ事ならないと背筋のばした
親父「俺くん、最初に会ったとき君の話も聞かず大変失礼なことした。
親父「誤解とはいえ一方的に殴り怪我もさせてしまった申し訳ありませんでした。」と親父さんが頭下げた。
俺の中では今日の食事のことで親父さんへは何のわだかまりもない
むしろ面白い人だなと興味が湧いてきている
俺「いえ、もうそのことは終わったことですし気にしてませんので」
俺「今日は本当に招待してくださりありがとうございました」と頭下げると母親が入ってきた
母「なにやってるのあなた達w」
それで終了だった。その後は親父さんと母、嫁交えて穏やかに話が進み
嫁を捨てた元カレ呼びつけた親父さんのお仕置きに軽くドン引きして、自分も気をつけようと再認識したり
親父さんは嫁にはてんで甘くて本当に可愛がってるのが垣間見えたり久々の家族の団欒?を味わった。
それそろ良い時間になったで嫁両親に挨拶して玄関でようとすると親父さんが呼び止めて紙袋を渡してきた
親父「大したもんじゃないけど良ければ使え」親父さん作の珈琲カップセットだった。
親父「またいつでも来い、また上手いもん食わせてやる」
なんかジーンと来た、嫁の両親はやっぱり嫁の言うとおり良い人達だった(殴る点は除く)
嫁父エピソードいいねー
俺の嫁父わりと寡黙な人だからいまだに話しかけづらい。。
つづきます
こうして嫁父とのセカンド・コンタクトは予想外の嬉しい方向で終えることができた。
玄関で嫁家族に挨拶して玄関でると嫁が追いかけてきた
嫁「俺さん帰りますか?」もうすでに深夜零時まわっていた、嫁と合流してから10時間近く経っている
俺「帰ろうと思います」まだ嫁と話したいけど流石にね
嫁「ちょっと待っててください」玄関に戻る
嫁「あと2時間は私大丈夫ですよ~、父が許可くれました」
俺「???親父さんが??」
嫁「はい、俺さんなら大丈夫だから良いってw」
嫁「俺さん父に気に入られた初めての男性ですよw」
俺「なんかありがたいですね・・・」
嫁「あと2時間しかありません、どこ行きますか?」
俺「嫁さんが良ければドライブは?」
嫁「いいですね~」
嫁が俺の助手席にのるとき玄関あけてご両親が顔出した。
俺は外に出て「2時までには必ずお返しします」と言って軽く会釈した
嫁は窓あけて「ちょっと出かけてくるね」と手を振ってた。
体全体が高揚する感じというのかどこかフワフワする感じと言えばいいのかな?
久々に感じるドキドキとでも言えばいいのか。
嫁は暗い車中でみるとキレイな横顔がより引き立つ
外灯とか対向車のライトとかで一瞬、浮かび上がる嫁の顔が凄く印象的だった。
嫁を乗せて他愛もない話をしながら特に目的地もなく車を走らせた
④感謝です。嫁父とは親しくなりましたが、この後結構衝突もします。今も面白い関係ですよ。
つづきます。
嫁と車内で他愛もない話して子供時代とか嫁の得意料理とか週末に洗濯するなら私やりますよとか
嫁は時に大胆でドキッとする発言を天然でかましてくる
裏表ない計算しない人なんだと思う、元カノは途中から違ってしまった、俺が変わったのか、元カノが変わったのか
それはもうどうでもいい事だし嫁も過去に干渉してこない人だった。
話疲れてコンビニでお茶買ってまたドライブしながら車中でまた話す
田舎だから景色のキレイな場所なんてないし仮にあっても同じように車が集まるのは容易に想像できる
嫁も俺もそういう点は無頓着だから車でグルグルとドライブするのも楽しかった
約束の2時まであと30分くらいなので嫁自宅方面へ車を運転する
嫁が黙り込む、疲れてるのかな?と嫁の方みると嫁が俺の顔じっと見てた。
嫁の目はお母さん譲りの目尻が少し下がってる感じなんだけど大きい目なので凄く印象的な目を持ってる
なんとなく気恥ずかしいので運転に集中するんだけど嫁はこっち見てる
嫁「今日はお疲れ様でした。」
俺「いえいえ、こちらこそ招待してくれてありがとう、凄い楽しかったよ」
嫁「俺さんと父は意気投合するって言ったでしょう?当たりましたねw」
俺「まだ怖いけどね、当たりだね。俺君の親父さんみたいな人好きだよ」
嫁「私には言わないのに??」
嫁はホントに突然驚きの事をいう
心臓がバクバクして顔が熱くなるのが自分でもわかった、嫁はまだ俺をみてる
事故らないように気をつけないと。。。
④感謝です。ごめんなさいパンツ履いてください。。私はヘタレなのです。。
つづきます
どう考えても嫁は待ってる俺が行動するのを、俺も男だしかも自分もいい人だと思ってる女性から
脈ありな行動されて動かないヘタレじゃない!
俺「嫁さん・・・」
嫁「はい」 嫁ずっと視線そらさない
口の中が乾く、今までの恋愛や告白の中で今が一番緊張してる。
今、嫁に告白してもきっと嫁はOKしてくれる! と思う。それはお互い望んでることだから
でも、今告白したらきっと二人共、ご両親との門限破ることになる・・・・
それは俺を受け入れてくれたご両親に対して裏切りになるんじゃないかと頭に浮かんだ
特に嫁父は約束破る人間は受け入れないと思う。
残りあと15分程度しかない、告白したら絶対二人共門限やぶる
親父や母親が怖いんじゃないなくて受け入れてくれた人達の信用裏切るのが怖い
じゃあ、一番大事な嫁の気持ちは??
もう運転しながら色んなこと考えてるんだけど嫁はずっと俺の顔みてるんだ
俺「嫁さん・・・・・」
嫁「はい」
俺「今日は送ります、ご両親と約束しましたから。」
嫁「・・・・・・・・・・・」
俺「俺、嫁さんとお付き合いするならご両親を裏切ることもできません」
嫁「それって??」
俺「今日は送りますけど場を改めて俺の話聞いてください。」
嫁「はい・・・・・・」
④
④感謝、パンツは履いてください。
つづきます。
俺「嫁さんとはまだ会って4回程度です。まだまだお互い知る時間必要だと思います。」
嫁「・・・・・・・・・・・・・・」
俺「俺も自分の気持ちちゃんと確認して嫁さんと向き合いたいです。」
俺「嫁さんも自分の気持ち確認してみてください」
嫁「・・・・・・・・・・・・・・」
俺「今日は送ってご両親との約束守りますので」
嫁「はい」
俺「もっと嫁さんの事知る時間をもう少しだけください」
俺「お願いします。」
嫁「はいw」 嫁笑ってくれた
嫁「そういう人で良かったです、そういう人だから父も母も俺さん家に呼んだと思います」
嫁「もちろん私もですよ~」
俺、顔まっか、嫁に冷やかされるけどホントに真っ赤
2時5分前に自宅到着。嫁玄関にいく。
親父さん待ってた!こえーーーやっぱりちゃんと時間前に返してよかった俺すごくGJ!
車から出て親父さんに会釈すると親父さん家に入っていた。
嫁は車の見送りで運転側の外にいる
コンコンと運転席の窓を嫁が叩く、以前と一緒だけど今度は笑ってるなぁとか思った
嫁「前と違って今は笑ってお見送りですよ~」 とニカッと笑った、同じこと考えてんだ。
そして小声「バカ」と言った。
萌え氏ぬってこういう事なんですね・・・・・ パンツ脱いだ人達ごめんなさいこんな結末です。
続きます。次でラスト!