うちの職場にアップルパイが苦手と言う男性がいる。
詳しく聞くと、子供の頃は大好きだったそうだ。
それは母親の手作りアップルパイ。
アップルパイなんて、生地から作れば1日仕事だからめったに作ってもらえない。
誕生日など特別な日だけのごちそうだった。
彼のおふくろさんは、彼が中学生の時に病気で他界。
その後市販のアップルパイを食べてみたが全然違う。美味しくない。
チェーンでない小さいケーキ屋さんでも別物が出て来る。
おふくろの味は幻と消えてしまった。
じゃあ手作りならいいのかと、私が作ってみた。
今なら冷凍のパイシートがあるから簡単だし。
でもやっぱり違うと言う。
「味というか、ニオイが変。薬っぽい感じがする」
「おかしいな。リンゴ煮るところから全部家でやったんだから添加物なんかないよ」
ココではたと気付いた。
におい?香料なら入れた。アップルパイに欠かせないシナモンを!
それでシナモン抜きのアップルパイを作って食べさせたら「これだ!」と。
そう、おふくろさんはシナモンを入れないアップルパイを作っていたのだ。
後日、彼のカノジョさんに頼まれ、うちで作り方を教えた。
最近は「作るたびに彼が涙ぐむので恥ずかしいです」というメールが届く。
おふくろの味が、彼の家庭の味になる日も近い。
世話やきおばちゃんの、ちょっとした自慢でした。
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/kankon/1452568917/
異種ではあるが
なかなかの武勇伝
あっぱれでっあったw
同意。
無くなったのが中学生の時だから、シナモンとかよく分からなかったんだろうね。
特に男性はそう言うの疎いし。
お母さんはそれを知ってわざと抜いていたんだろう
素敵な話だ
西友のCMじゃないけど、味って確かに受け継がれる
世話焼きおばちゃん442のおせっかいのおかげで
幸せになってるカップルがいるんだなー
いい話だ
シナモン抜きって珍しいな。
うちは爺さんが大のニッキ好きだったから、ニッキ飴がいつも家にあった。それだけにシナモンが苦手ってのが妙に思える。