スゴイ昔だが、ロシアの船が停泊していて、肝っ玉母ちゃんぽいロシアの女性が、
作業服着ている日本人に片っ端からカタコトでワーワー何か言ってた。
要約すると、補機との連係がうまくいかない電気トラブルで、
周辺にいた港の顔見知りが全員俺を指差し、
ロシア母ちゃんに半拉致状態で船に乗せられた。
修理が長引きそうな場合、出港し海上で修理しながら漁業に付き合うことも多いので、
今回はさすがに日本にもう戻れないと覚悟した。
機関室に移動中、主機が駆動、船がポンポンポンと動き始めたため、
「あー終わりだ。これを機にロシア語覚えないと」と思いながら、補機の連係操作盤を確認した。
表示がロシア語だが、何とか理解でき、故障箇所を特定。
駆動伝達と電気の系統図を書いて、
修理に関する説明を身振り手振りで説明。
屈強な若目のロシア兄さんが、何か理解したみたいで、部品を持ってきて一緒に交換。
その他異常がないかのチェックも行い、補機への連係も無事できた。
ロシア母ちゃんからロシア兄さん達が大勢集まり、ニコニコしながらワーワー言ってた。
その時は、「イイ電気技師が手に入ったゾ ハラショー」って思ってんだろうなーと引き攣り笑いをしていた。
連れられて外に出ると、元の漁港で思わず涙が出た。
何か北に拉致されて帰ってきた感じなので、漁港の皆もそんな雰囲気で迎えてくれた。
ロシア母ちゃんが、ルーブルを渡してきたが、何故か中国語で「不要謝謝」と言ったのを覚えている。
代わりだと思うが、サカナをいっぱい頂いた。
今年も荒巻ジャケを見ながら、ロシアとの交流を思い出した次第です。
機関長のオッサンが居ないドーラ一家みたいだな
バカ野郎!ビジュアルが一瞬でお笑い方向へ塗り替えられたじゃないかww